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「ハルってやっぱり女みたいなトコあるよなぁ。てか男にしとくの勿体ないな。」
亜季に頼まれたアップルパイを作っていると見ていた、川野 雅樹 (僕は、まさって呼んでる)が、そう言って来た。
「なんだよソレ…」
「だってさ、見た目も男って言われなかったら女っぽいしさ。女だったら絶対、好きになってるな。」
面白そうにそんなコト言って来た。
「僕、そんな趣味ないから。」
面白がって僕も言った。
「バカ、俺だってねぇよ。それにハルちゃんは亜季サンしか見てないしね。」
「なに言ってんだよ!今、作ってるんだから静かにして。」
僕は、そう言って作るコトに専念しているフリをした。
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