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会場内から歓声が湧いた。
「相変わらず、だな。」
「あぁ、相変わらずだ。」
佳奈はダンクだけでなく通常のシュートの精度も並外れて高い。
さらにあの跳躍力が加わったとなればゲームバランスが崩壊するのは目に見えていた。
つまり、まだ佳奈には余裕があるということである。
「ったく、どこまでうまくなるんだろうな、あいつは。」
俺の問いに京谷は笑いながら答える。
「そりゃIH(インターハイ)優勝できるぐらいだろ。」
その言葉に俺ははっとした。
「ん?どした?」
「あ、いや、なんでもない。」
この時俺は、中学校時代の事を思い出していた。
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