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~7月31日~
「みなさん、明日から夏休みです。遊んでばかりではなくしっかり勉強もするように。」
担任の先生の言葉が終わると同時に数人のクラスの男子が歓声をあげた。
この東雲第一高校は夏休みが8月1日~8月31日までという少し珍しい学校である。
分かりやすいと言えば分かりやすい。
俺の名前は十輪 和人(とうわ かずと)この東雲第一高校に通う三年生だ。ちなみに帰宅部所属。
俺があくびをしながら窓の外を眺めていると突然後頭部を打撃が襲った。
「和人~! 帰ろうぜ~!」
振り向くといつも見ている顔がそこにあった。
「相変わらず元気がいいな京谷は、キモいぐらいに…」
「おいおいおいおい!
それが親友に対しての台詞か!?」
「悪い悪い、つい本音が…」
「すまん、泣いていいか?」
相変わらずこいつをいじるのは面白い。
こいつの名前は山寺京谷(やまでらきょうや)こいつとは中学校からの付き合いだ。
俺と同じく三年生で帰宅部所属。
「で、今日あいつはいないのか?」
「あいつか?あいつならもうすぐ来るよ。」
俺がそういった次の瞬間教室のドアが開いた。
「和人~! 居る~?」
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