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選手の控え室の方へと歩いて行くと、佳奈がチームメイトと話していた。
「あ、和人~!」
俺たちに気づいてこちらにてをふってくる。
「ほら、行ってこいよ。」
京谷が出口に向かって歩き出す。
「お前は?」
「ちょっと、用事があるから帰るわ、ちゃんと家まで送れよ?」
「言われなくてもそのつもりだ。」
京谷は最後に「そっか」と言ってこの場をあとにした。
佳奈の元へと向かう。
「京谷はどうしたの?
用事か何か?」
「そうらしいぞ、遅くなったけどお疲れ。」
「えへ、ありがと。」
その会話を聞いていたチームメイトがニヤニヤしながら
「ほほう、佳奈、十輪くんとはどのような関係で?」
「え、幼なじみだけど?」
佳奈が即効で答えるとチームメイトは、はぁ、とため息をついた。
「君も大変だね、十輪くん。」
「何がですか?」
その答えにはチームメイト全員がため息をついた。
俺と佳奈は揃えて首をかしげた。
そして、夏休みの1日が終わる。
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