🌕プロローグ🌕

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そして時がたち日が暮れてきた頃、狐は目を覚ましました。 隣から聞こえてくる寝息に“また来ていたのか……”と呆れながらもその顔は優しさに満ち溢れていました。 狐は起こしてやろうと思い男の人の体を揺すりました。 ですが起きません。余程爆睡しているのでしょう。 もう一度狐は男の人の体を揺すりました。 すると目蓋が少しずつ開いていきました。 「あ、雌狐さん。おはようございます。」 「ああ、おはよう。そろそろ帰らなくてよいのか?ひがくれてきたぞ。」 「そうでした!!では雌狐さん。また明日!」 そう言うと男の人は帰っていきました。 狐は“もう来んでよい”と皮肉を言いながらも頬がゆるんでいました。 帰り道男の人は悩んでいました。 狐に思いを伝えるか、伝えないか悩みました。 夜遅くまで悩みました。 そして答えがでました。“自分の思いをちゃんと伝えよう。雌狐さんに告白しよう”と そう、男の人は狐に思いを伝えることにしたのです。 答えをだした男の人は眠りにつきました。
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