○行き着いた先…それは異世界○

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○行き着いた先…それは異世界○

晴白たちが行き着いた地は異世界の江戸時代だった。 しばらく美華は周りをキョロキョロと見回し晴白を見上げといかけた。 「のぅ晴白ここはどこじゃ?」 「多分……いえ、確実に異世界のようですね。」 「…そうか。ここにはあやつらはおらんようじゃ…」 「それはそうですよ。ここは異世界なのですから。いないのが普通です」 「あ、あぁ。そうじゃったな。 それよりこの山奥に小屋なぞあるのじゃろうか……」 「ふむ…美華さん。俺はちょっと探してきます。絶対にここを動かないでくださいね」 「うむ。わかっておる。気をつけるのじゃぞ」 晴白は美華に背を向け軽く手を上げて探しに行った。 美華はそこに座り込み優希の寝顔を見ていた。 (この子には元気に育って欲しいものじゃな) そう優希に微笑みかけると優希の妖力を三分の一にまで抑えました。 この封印はいずれ優希が障害護りたい人と出会ったとき、そして護りたい人達を見つけたときにその封印は解ける仕組みになっている。 美華は優希に‘悪いのぅ’と呟くと晴白が向かった方向に目を向けた。 「美華さん。住めそうな場所ありましたよ!」 凄くニコニコ顔で走ってきた晴白に美華は苦笑をもらした。 「では案内してくれぬか?」 「はい。少し遠いですがいいところでしたよ。」 晴白は先頭を歩き目的の場所まで案内した。 しばらく歩くと開けた場所に出た。 「……なんじゃここは…」 美華は目の前の光景に唖然となるしかなくぼーぜんとしていた。 そう、その光景が有り得ないほどに綺麗なのだ。 視界一杯に広がる湖、大きな広場、そして三人ですむには広すぎる家があった。
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