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ー1年後ー
なぁ、実夏。
今何してる?もうそっちの世界は慣れたか?
お前は知ってたんだよな。自分の運命を…。
苦しかったよな?辛かったよな?
ゴメンな…。気づいてやれなくてごめん。
俺の傍で笑っていてくれてありがとう。
あの日…
「実夏!!!!!」
「空良…ごめんね…?今まで一緒にいてくれてありがとう…。幸せだったよ…。」
「実夏…なんで…」
「ねぇ、空良…?私は空良の笑顔が見たい…。」
「実夏…」
「ほーら…。笑って…?」
あの日…そうやって切なそうに笑う実夏の笑顔が忘れられない。
辛いはずなのに一生懸命話して俺を気遣う実夏。
最期まで俺は何もしてやれなかったな…。
「実夏…実夏!!!!」
「そ…ら…。」
「ん…?どした…?実夏…?」
「空良…。ーーだよ。」
「実夏!!!…実夏!!!?」
ピーーーーー。
「実夏…?実夏?実夏…ッみかぁぁぁぁあーーーーーッッッッッッ………うッ…」
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