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事件から一週間経った後も、世間は変態神主の話題で持ち切りだった。しかしその事件に、悪霊の存在を確信していた人物がある。
右腕が無く、左手の小指と人差し指も無い中学生の少年だった。名を鐵太郎と言う。
鐵太郎は地元の東北からはるばる、この噂の神主の神社を訪れた。
想像以上に大きく立派な建物だったが、その鳥居の前を通る人々の視線は冷たかった。
鐵太郎が鳥居を潜り、社の前まで歩くと、そこにはみすぼらしい格好の山伏が一人、九字を切っている。変態神主と呼ばれている男だった。
山伏は鐵太郎の存在に気付くと、ゆっくりと振り返る。山伏と鐵太郎は初対面だった。が、何をする訳でもなく彼が何の為にここを訪れたかを直ぐさま察知し、語り出した。
「事の発端は、とある凌辱系を得意とするAVメーカーと、その専属の女優、潮吹リリコ。リリコは電マでの連続ア〇メの撮影中、気絶した後そのまま息絶えた。
メーカーのスタッフは撮影で使用した電マの供養を我が父、この神社の先代の宮司に依頼したのだ」
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