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山伏の語りは続く。
「その供養の途中、辺りが暗くなり、雷鳴が響くと自動的に電マのスイッチが入り、父を襲ったらしい。父はその超振動で吐息と共に内臓を吐き出し息絶えた。
気付くと既に電マは消えていたという。修行でその場に居合わせなかった我は、この神社を継いだ後もその電マを探し続けていたのだ。
しかし結果はこの様だ。あの電マには係わるな。あの強い怨念には誰も歯が立たぬ。お前も術を修行している様だが、あれは並大抵の術では敵わぬ」
鐵太郎は何も言わず、山伏に背を向けた。
「係わるな! 警察も法律もお前の敵となるぞ」
山伏の言葉は鐵太郎の耳には入らなかった。
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