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彼女は我に返って状況を理解するとまた慌てた様子で
「とりあえず上がってソファーに寝かせてあげて!」
そう言ってバタバタと客間の方に行ってしまった
鞄をテーブルの椅子に置いてリビングのソファーに彼女を寝かせる
ふと目をやると、また僕は釘付けになってしまった
暗がりではよくわからなかったけど彼女の髪は夜空のような
吸い込まれてしまいそうな深く暗い青だった
それとは対照的に病的とまでに白い肌、すごく細身ながらも
とても女性的な体つき、小さな顔、可愛らしいショートヘアー
彼女の外見全てが僕の心を一瞬で惹きつけた
「ユウくん、用意できたから寝かせてあげて!」
その声にはっとする、礼奈さんが戻ってきたのだ
「あっ、うん、わかった」
僕は彼女を抱き上げ、客間に連れて行くと
敷かれている布団にそっと寝かせてやった
キレイにして着替えさせるから、と言われたので
僕は客間を出てリビングで待つことにした
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