episode1 出会いは唐突に

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「だっ、大丈夫?!」 体を揺さぶってみても反応がない 顔を覗き込んで見て、僕は一瞬言葉を失った 倒れていたのはパッと見て高校生くらいの女の子、それも とびっきりの美少女だったからだ ボロボロになった白い服に裸足、普通では考えられない だって今は初冬、こんな格好いくらなんでも寒すぎる 特に目立った外傷も無いようなので抱き起こす 幸いにも息はあるようだ さすがに放置しておくわけにもいかず、 僕は上着を彼女に着せてあげ、さっきよりも重たい足取りで 彼女をおぶって家へと歩いた 家に着く頃にはとっくに日をまたいでいた やっとのことで家にたどり着く、玄関の灯りはついていた ポケットから鍵を取り出し玄関を開けると 奥から慌てたように長い黒髪の女性が駆け寄ってきて 怒る態勢に入ろうとしたのだが、背負ったものを見るなり 真っ青になって固まってしまった 「礼奈さん、事情は後で説明するから布団用意して!」
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