僕は鍛冶屋、鉄を鍛える。

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何て無駄に大きな夢だけど、今日も叶いそうにない。 けど諦めるわけにはいかないんだ! 東條「僕も早く親方みたいに上手くなったらなぁ…」 親方「とぉぉぉぉじょぉぉぉぉ!!!」 東條「ぴゃう!?おおおお親方!?」 親方が怒鳴り声と一緒に外に出てきて、僕の隣の洗面台でタオルを絞る。 親方「ぼさっとするな!さっさと磨いて包丁鍛えるぞ!!」 親方はいつも怒鳴っているが、僕が鉄を鍛えるときは側で細かく指示してくれる。 お陰様で近くの鍛冶屋と同じくらいの腕はあるのだが、親方が一人前には程遠いと言ってまだ認めてもらってない。 僕も親方に認めてもらうまで、お世話になりたいと思っている。
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