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「あんまり無理、しないでくださいね」
これ以上無いくらいに眉を下げ俺を心配してくれる彼女をすごく愛しく感じてしまう。
「ありがと。中山さんも無理しないでね」
「はい」
彼女の淹れてくれたミルクティはほんのり甘くて、疲れも少し吹っ飛んだ気がした。
それから何時間か過ぎ、時刻は11時を迎えた。
彼女は急々と帰る支度を始めた。
「中山さん、送るよ」
俺は無意識のうちに声を掛けていた。
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