2005/03/24

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  誠一君は初めて私にそんな事を言ってくれた人でした。彼の言葉はいつだって私を優しく包み込んでくれていて、とても心地が良かったのを覚えています。甘えられる、人でした。彼から貰った沢山の言葉に何度も私は助けられてきたのです。私は生きていていい存在で、私は自由にしていい存在で、私は私をもっと大切にして生きていてもいいと、そう言って貰えたんです。母親には私は何もする権利もない、何も能力がない、母親の思う通りの生き方をしていろ、生きるな。そう言われていたから、余計に誠一君の言葉が嬉しくて、誠一君の言葉を信じて生きようって思ったんです。 正直に生きていいんだからね  
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