あの日、フラッシュバック

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まてよ、ポストだけじゃない。 さっきまであった物がないし、昔なくなったものがいくつも存在してる。 そして1番大きな違いは…… 「横断歩道が……消えた…」 さっきまで小さかった蝉の鳴き声が、耳障りなくらいに大きくなった。 頬を冷や汗が伝って、地面に落ちてゆく。 タイムスリップとか言うなよ!? そうだ、携帯で日時を確認すれば……。震える指で携帯を開いた。 「冗談…だろ」 携帯の画面は完全にバケてしまって砂嵐状態だった。 こんなの初めて見たぞ。 立ち尽くしていると、向かいの道路で誰かが手を振っているのが見えた。 背格好からして小学生……低学年くらいだと思う。 逆光が凄すぎて、真っ黒な影が手を振っているみたいだ。
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