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「おーい、大丈夫か?」 先輩の心配したような声が横の斜め上から降ってきた しかし今の私には聞こえてるけど返事も億劫になる さっきの仁来君の笑顔がどうしても頭一杯に あああああチキンハートがキュンキュンするぅぅうぅう!!! 「はぁ…仁来は笑顔が武器だからなぁ…てかあいつ年上好きだからきぃつけとけよ」 その言葉に私は頭から冷水を被った気分になった 真顔で先輩をバッと見ると先輩は少し引き気味な笑顔を浮かべた 「な、なんだよ…」 「大丈夫ですよ。私みたいなの好きになるわけないじゃないですか。可能性的には真紀のが俄然」 「まぁ真紀ちゃんは明るいしいい子だし可愛いもんな」 「そそ」 私は変にちからの入っていた肩のちからを抜いた というか、抜けたに近い
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