第2章~出会い~

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「ほんとに?」 座り込んだままの私に心配そうな顔で見てる。 ・・・・こっち見ないでよ。 そう思いながら、自力で立って歩いていった。 歩いた先には、空とフェンス。 今は夕方で空が赤く見える。 この赤い色・・・どっかで見たことある。 お母さん?お父さん? そうだ。 この色だ。 私があの時、買い物に行ってなければ。 少し、遅らしてれば。 久々に皆で買い物に行っていれば。 二人はこの世界から居なくならなかった? 消えたりしなっかた? 本当は苦しいけど・・・ でも何でだか、涙が出ないの。 そう思ってるうちに、 なんだか二人に会いたくなった。
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