第2章~出会い~

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「触らないで?」 あの映像が頭に浮かぶから。 もう私に近寄らないで。 「お前何かおかしいぞ。」 そう言って、ずっと私の方を見てる。 笑わせないでよ。 これが、今の私の生き方。 何がおかしいって言うの? 「おかしいのは、そっちじゃん?」 人の行動を邪魔してる貴方がおかしいんじゃないの? うん。おかしいよ。アンタが。 「じゃあ、聞くけど。目の前の人が、人を殺そうとしてたらお前は止めないの?」 やめてよ。 私が悪者みたいじゃん。 殺す?誰が?誰を? ・・・・誰かが・・・親を・・・・。 私は相手を睨んだ。 もう聞きたくない。その言葉。 相手の手が緩んだと同時に、手を振り払った。 「私の前で・・・。二度とその言葉言わないで!」
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