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早く帰れよ。
一人にして。色々と考えたいのに。
「俺ね。ここの病室で昔入院してたんだよね。ここさ、色々考えるのにピッタリな場所なんだよね。」
下を向いた玲音が一瞬悲しい顔をしたような気がした。
「だからね?なんだか沙奈ちゃんの事、気になるんだ。」
何も言えない。
だって、関わったとしたらこの人に一生の公開をさせてしまいそうだから。
私の感情が玲音に傾く前に、消えなきゃ。
貴方を不幸にしてしまう前に。
「私に関わらない方がいいよ。」
「何で?」
「闇に包まれちゃうから。」
不思議だよね。
私には、どの角度を向いても周りには闇しかないの。
「じゃあ・・・。
俺がその闇を消してあげる。」
真剣な顔で言うから、期待しそうになった。
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