第2章~出会い~

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「玲音?」 ・・・初めて、呼び捨てで男の人の名前を呼んだ。 「ん?」 「もう、関わらないで。」 ・・・よし。 これで良いんだ。 やっと解放される。 玲音の顔が見れなくて、布団にもぐる。 病室のドアが開いて、足音が小さくなっていくのが分かった。 それから、私が退院するまで玲音が来ることはなかった。 これを望んでいたのに・・・・。 どこかで玲音の笑顔を待っている自分がいるのは、 なぜだろう。
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