第3章~前の自分~

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廊下を歩いていると、 誰かに背中をポンポンと叩かれた。 クラスメートだと思って無視をする。 でも相変わらずずっと、 背中をポンポンと叩かれる ウザくなって手を振り払って後ろを見た。 すると、 正直会いたかったけど自分から関わらないでほしいと頼んだ会いたくない人が立っていた。 ・・・・・玲音。 「よ!」 「竜崎玲音。」 「よかった、覚えててくれて」 ・・・・当たり前でしょ? 私があんな事言っちゃったのに、 忘れられる訳がないよ。 「じゃあ・・」 そのまま礼をして、 歩いて行く。 「あ、あのさ?」 突然、 玲音に声をかけられた。 「何?」 振り返って後ろを見ないまま返事をすると、 「アドレス教えてくれない?沙奈。」 ・・・やっぱり最悪。 命の恩人とはいえ、 勝手に呼び捨てにするし。チャラ男はすぐ、メアドを聞こうとする。 だから嫌いなのに、 目が覚めた用な気がした。
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