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私を見つけてくれた人は,自転車に乗っていた,1人の少女。
すぐに救急車を呼んでくれたみたいで,私が気づいた時には病室内だった。
私を車でひいた人は,
まだ捕まってないらしい。
いつか必ず,
私が犯人に復讐してやる。
そう心に決めた。
「仲川さん。気付きました?」
私が目をさましてベッドから起きようとすると看護師さんが書き物を持って,駆け寄ってきた。
ん…?
仲川?誰?
仲川って誰の名前?
「あの…。」
「ん?どうかした?」
「仲川って誰ですか?」
「やだ。アナタの名前よ。もしかしたら,自分のこと分からない?」
分からない。
「…。そっか,頭を強く打っちゃったもんね。はい,これ。アナタの名前が書いてある生徒手帳。」
そう言って看護師さんは,生徒手帳を私に渡してくれた。
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