※決してイジメたワケではありません。

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  ごちゃごちゃと煩いブスに背を向けてその場を立ち去ろうとしたが、立ち去る処か一歩ほどブスに背を向けたまま近づいた。 ブスに近づいたんじゃなく、目の前の人物を見て、一歩後退しただけだ。 「櫻井…花壇が泥と化している上に花が全滅に近いのはどういうことだ?」 風紀委員長だ。俺はブスをチラリと確認すると無駄とは思ったが、なるべくブスが風紀委員長に見えないように立った。 「あー…委員長さん。あの、俺はこれからここを肥やして新しく菜園を…」 「中庭でか」 「なんです?今から夏野菜植えてもまだ間に合うと思いますけど」 風紀委員長の顔がひきつっているのがわかる。 コレハヤバイ。コロサレル。
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