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俺はそれはもう素早くブスの方を振り返り近づくと腕を取り自分の右側に抱き寄せ、そして言った。
「このブ…あ、いや。俺のクラスメイトが花壇に倒れてしまって気が動転して蛇口を全開にしてしまったんです。ってことで俺はこいつを連れて帰らなきゃならないんで、委員長!後は頼みます!じゃっ!」
そう、逃げた。
なにもかも他人に押し付け、俺はその場からブスと共に足早に去ったのだ。
風紀委員長が後ろで「おいっ!」とか言ってたけど、聞こえなかったということにしておこう。
後輩の失態は先輩がカバーするってことで。
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