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「この年の5月の日照りは最悪なものだった。
一歩外へ出ればただただ、暑いとしか言葉が出てこない。
ジリジリと焼けていく肌。このまま俺はカリカリジューシーに仕上がってしまうのだろうか…。
ああ、俺はもうここまでだ…コーラが…コーラが飲みたい。
それが俺の最期の言葉になろうとは、この時委員長は思わなかっただろう。
そして委員長は後悔した。
なんで櫻井に中庭を整備させてしまったのだ!…と。
花は俺が埋め直す!…櫻井のそのコーラが飲みたいという想いと共に俺が花を……!
と、いう事で死んでしまう前に俺は離脱したいと思います」
先日のブスのせいで花壇がぐちゃぐちゃになり、何故か俺が花壇を元のようにやれ、などとマジで理不尽な事をぬかす風紀委員長に向かってサヨナラのポーズを決めた。
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