第一章【新生活と言う波乱】

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「私は長期出張することになったから、二人で生活してね?」 「だからってなんであっちなんだ?」 「こっちは知り合いに貸すことになっちゃって、でも二人とも学校に近いじゃない?だからよ」 ちょっと待てよ…? 「俺が受験したのは三崎高校…明らかにこっちのほうが近いぞ?」 「あれ?言ってなかった?」 「え?」 「貴方が行くのは美鈴と同じ成蘭学園よ?」 「え?なんで?姉貴は大学生じゃ…」 「成蘭学園は初等部から大学まであるの。」 「だからあんな馬鹿でかいのか!!知らなかった…」 小さい頃、見ていたのは氷山の一角に過ぎなかったのか…!! 「でも、なんで美鈴姉と同棲しなきゃいけないんだ…」 「え…?」 「何しでかすかわかんないし…」 「……」 「あー…心配だぁ…」 「………馬鹿…」 美鈴姉は黙って自分の部屋に戻っていった。 …言い過ぎたか…
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