190人が本棚に入れています
本棚に追加
/100ページ
ドキドキしながらもゆっくり相手に近寄り、肩を揺する。
「美鈴(ミスズ)姉!!起きて!!」
「んにゃ…」
しかし美鈴姉は寝返りをうつだけで目覚めない。
「朝だぞ!!起きろ!!」
相手を強く揺すりながら少し怒鳴り気味に言う。
すると美鈴姉は目を覚ました。
…俺の腕を掴みながら?
「ん?」
と声を上げたときにはもう遅い。
美鈴姉に引っ張られるまま、俺はベッドに引きずり込まれた。
「ちょ…離せ…!!」
「裕君おはよー!!」
人の話を聞きやがれ!!
じたばたともがくのだが一向に離れてはくれない。
むしろさらに強く抱きしめられるわけで…
「どう?お姉ちゃんの胸は?」
「言うなよ!!意識しないようにしてたのに!!」
「え?直接がいいの!?」
「そんなこと言ってない!!」
「んふ…裕君、寝汗かいたでしょ?裕君の匂い~♪」
まず会話が成立してない!!
それとなぜ寝汗かいたってわかるんだ!!
匂い嗅ぐな!!変態!!
…なんて言葉、女性に吐けるわけもないので、黙っているしかなかった…
最初のコメントを投稿しよう!