八章

16/30
前へ
/304ページ
次へ
ただ猛々しだけでは猛獣と同じ。最強と唱われた呂布のようにな。 呉には、長江には華があるのだ。皆の心を落ち着かせ、奮い起たせる華がな。 君は災厄等ではないのだ。」 小喬は涙を隠すようにして手で顔を覆う。 「どうしてですか…? 貴方ほどの方なら他に素晴らしい方おられます。 私は貴方に迷惑をかけてばかり…此度もそうです。私のために敵地にまで… 何故そんなに私に優しくして下さるのです……?」 「………」 こんな台詞ないぞ? 俺は焦った。確かにこんな台詞は存在しないはずだ。 と、いう事は…心咲はまだ迷ってるのか?この学校に戻ってくることを。
/304ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加