八章

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2人の顔が近付いていく。心咲の頬が紅潮しているのがわかる。相当緊張している。 俺が寸止めした所にキスしてくるつもりなのだろう。が、 俺は寸止めすることなく、心咲に口づけした。 「んっ!?」 心咲が驚きの声をあげるのを聞いて内心ほくそ笑む。してやったりぃ!! 会場から歓声というか、悲鳴が聞こえる。 噂によると、心咲にはファンクラブというものがあるらしい。そいつら今頃怒り狂ってるかな… 幕が完全に降りきると、曲が流れ始める。所謂エンドロールってやつだ。
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