八章

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「そろそろ許してやってあげてくれよ。俺のせいで怪我しちゃったんだ…」 申し訳なさそうに助け船を出してくれる秀哉。が、しかし 「いや、避けきれなかった宗介が悪い!!」 「俺のせいかよ!!」 「いや、俺のせいだよ。 宗介、向こうに医者呼んでるから診てもらってきてよ。」 「ありがとう。ホンットにありがとう…」 俺はすがり付くようにして秀哉に感謝した。 「俺のせいだから…ほんとごめんな、宗介。」 「いいさ。しょうがねえもん。」 俺は秀哉が呼んでくれていた医者に手首を診てもらった。骨折とまではいかないものの、包帯でグルグル巻きにされ、添え木までされた。 「極力動かさないように。」 「へ~い…」
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