八章

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「まあ…ちっちゃい頃から心咲一筋だったんで…」 「おおっすごい!!何かラブコメみたいですね~」 会場からの冷やかしに俺たちは必死に耐えた。どんなに…どんなに恥ずかしかったか!! まあ…良しとしとこう。うん。 「ただいま~って、母さんいねえんだったな…」 そんなことを言いながら玄関で靴を脱ぐ。 「おかえり~」 うしろからそう聞こえた。振り向いてみると、心咲が歯を見せながら笑っている。 「ただいま~」 「……おかえり、心咲。」 ……なんだか恥ずかしい。
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