八章

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「プッ、フフフ。変なの。」 「…こっちの台詞だ。」 「何か夫婦みたいだね。 あ、ご飯作るから待ってて。」 「なっ…!!」 俺の脇をすり抜けて台所に向かう心咲。俺の気持ちなんて露知らず、楽しそうにエプロン(母用)を着けている。 心咲、エプロン似合うな…って違う!!ああ、緊張してしまう!!自重、自重… 心を落ち着かせてから、もう一度心咲の方を見る。練り生姜に…醤油、豚肉…今晩はショウガ焼きか… 「まあ、もう気にしてないみたいだし。これでいっか。」 そう言って俺は自分の部屋へ着替えに行った。
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