八章

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「悪かったよ。冗談だって。」 「いいもんっ!!」 あ~あ、完全に拗ねちゃったよ… 「ほら、心咲。おいで」 そう言って、手をさしのべる。 「何かペットみたいだからヤ。」 「じゃあ、どうしたら許してくれるんだ?」 「ギュッとしてあげるからおいで、って。」 「………完全に遊んでるだろ。」 頬を膨らませる心咲。さっきから言ってるが、まったく怖くない。 しゃーないな… ため息を1つつく。 「心咲… ギュッとしてあげるからおいで」 ギュッ… 心咲が抱き着いてくる。いや、可愛い。可愛いけども…とんだ茶番だな。
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