八章

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「ギュッとするのは俺なはずなんだが?」 「宗介~♪」 ダメだ…メロメロモードになっちゃってる… 「ほいほい、寝るぞ~」 「ニャ~♪」 ペットやないかい… ズルズルと引き摺りながらベッドに向かう。 「ほら、離れろ。って ありゃ?もう寝てる…」 心咲は俺の胸元に顔を埋めて寝ていた。 「…スゥ…スゥ…」 「今日は疲れたよな…」 ゆっくりとベッドに寝かせる。心咲の肩等辺まである黒髪が流れ落ちた。 「んっ、んん~」 何やら訳の分からないことを呟きながら眉間に皺を寄せる。思わず笑ってしまうほど面白い。 「おやすみ、心咲。」 そう言って俺も心咲の横で眠りに着いた。
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