想い

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アイツは星になったと君は言った。 本当にアイツは星になったのか。 火葬場へ運ばれ墓に埋められただけだろう。 魂は星となって残された者たちを見守っているとでも言うのか? それは生きた人間が作り出した空想と願望だろう? 星となった。 天国で暮らしている。 遠くに旅に出た。 それで私たちは納得できているのか? 心は落ち着くのか。 無理矢理にでも自分の心で受け止めようとしているだけではないのか。 アイツは小さい頃から好きだった星になったんだ。 どうして大好きだった親友を、どうして愛していた想い人を、そのような言葉で受け止めようとするのだ。 自分のことを見ていてほしい。 それよりも 自分がアイツのことを星と置き換えて見ていたいだけではないのか。 私たち残された者はこれから「アイツ」なしで生きていかなければいけない。 そんなこと分かりきっている。 けれど。 死んだ者たちはこれからどう生きていけばいいのか。
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