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……………
紅蓮「えっと……どうしてですか?」
僕は男ですよ? 何処からどう見ても。
翔一郎「まず」
翔一郎さんは軽く咳払いをし、僕の顔に指を差した。
翔一郎「透明度の高い赤く大きな瞳。腰まで伸びた鮮やかな赤の髪。そして、美少女かというほどの顔立ち! そんなお前を見て男の子ってわかる奴はそう居ない。いや絶対居ない!」
そう言われ自分の髪を触る。
紅蓮「………サラサラですね」
翔一郎「だろう? 名前を聞かなきゃ男だなんて分かるわけがない」
紅蓮「毎日パン○ーンを使ってるからですね」
翔一郎「女か!? お前は女なのか!?」
紅蓮「失礼ですね…僕は正真正銘“男”ですよ?」
翔一郎「絶対男って分かる奴は居ないからな? いいか? 絶対に自己紹介するときは必ず“男”ですって言うんだぞ! 分かったな?」
翔一郎さんの言葉に軽く頷いた。どうしてここまで必死なんだろう?
翔一郎「じゃあ行くぞ…………絶対だからな」
紅蓮「は、はい」
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