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老人は名を名のらなかったが他のことなら教えてくれた。
半分だけ人間。もう半分は人外の血で出来ている。
そう僕に教えてくれた。
老人は元々違う世界に住んでいたらしい。そして現役引退し、この世界に住み始めたらしい。いわば隠居だ。
僕のことをよく理解してくれる人だった。
僕は毎日笑って暮らせた。
楽しかった。
真に孤独じゃないって感じた。
しかしこんな日は毎日続かなかった。
一緒に暮らして約四年ぐらい経ったある日。
老人は忽然と姿を消した。
僕は書き置きか何かを探したが結局見つからなかった。
こうして僕は、また独りになった。
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