2026年7月21日

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彼が私に特別授業を施してくれている。 授業と言っても生徒は私一人だ。 だからこそ『特別』なのだ。 ……選ばれた人間のみが受けれる授業。 「……和美?いったいお前は何を喰らってきたんだ?」 振り向いた先生は私の姿を見て、眉間に皺をよせていた。 「……なんだと思いますか?」 先生は私の試すような返事に呆れた表情を浮かべ、私の背中に回ると制服のせいで自由になれない何かのために、ハサミを裁てた。
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