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まるで典型的な劣等生のような光景。
……これが私の本当の姿なんだろう。
私は、去年の今頃まで自分が自分でもわからなくなっていた。
自分の居場所が見出だせなくて、相手の望む自分を演じてきた。
……ただ認められたくて。
だけど、どんなに演じても……どんなに努力しても越えられない『もの』にぶつかった。
今まで私を持て囃していた存在たちは……その『もの』に夢中になっていった。
天才と秀才の決定的な違い。
その『もの』は天才だった。
なんの努力もなしに、私の座を奪っていった……天才。
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