ダイアドーム 南

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   子供達の疑問にも  お構い無にじじ様は  話を続けた。  「2つ目は自然じゃ」  じじ様は木の側に近づき  手でふれ木を見上げる。    「自然の力をかりるのじゃが    これにも注意が必要じゃ  おおくの、力をかりすぎてはならないのじゃが」    とじじ様が話している途中で  「俺知ってるぜ~。自然が  ダメになるんだぜ!  かあちゃんが言ってたもん。」   先ほどまで自分の上にだけ  雨が降っていた男の子が  やっと、雨がやんだようで  安心したのか大きな声で発言していた。  「その通りじゃ、借りすぎると  自然が枯れてしまう。『命を絶つ』  ことになる。これには  大きなペナルティーがある!」  じじ様は、自分の杖を両手で持ち  子供達にダイヤのようにキラキラ光る  4つの石のついた方を向け。    「杖に埋め込まれている4つの  この石は、『心の欠けら』じゃ  一つ輝きを失うと魔法の  力も弱くなっていく。  4つ全て光を失うと心はなくなり  生きた屍となり、一生過ごすことになる」     じじ様の話を聞き、子供達の顔に  恐怖の色が浮かぶ。  心なしか、部屋の空気も張詰めていた。    
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