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ここはダイアドームと言う小さな村が、集まった集落である。
彼女の名はリル・ディコット(17歳)
手入れはされていないがストレートの
赤い髪の毛を風になびかせ大きな瞳を
キラキラ輝かせ
微笑みながら庭園を歩いている。
お屋敷の門をくぐり、
沢山のバラが咲く庭園を歩いていると
遠くから子供達の興奮する、
騒がしい声が聞こえる。
子供達の声のする方に向かう。
リルは自分の地区から4人の
子供たちを連れここまでやってきた。
今日は、この村ダイアドームに住む子供達が魔法使いに
なるための儀式が行なわれる日。
村の中心には湖があり
川がこの南側にまで伸びている。
川は庭園の真ん中を通り、屋敷の手前でアーチをつくり
お屋敷の真上を流れている。
お屋敷の真上を流れた川は
お屋敷裏側で、大きな滝になっている
晴れているときには、何時も虹が架かり
子供達の遊びのスポット”NO1” なのだ。
お屋敷に住むのは、ダイオニシアス・ファーガス(???歳)
村の長老で、村の皆からはじじ様と呼ばれている。
「じじ様のお屋敷いつ来ても素敵なのよね」
リルは、このお屋敷が大好きでじじ様の住む小さなお家も
大好きなのだ。
「じじ様は、本当に変っているわ。あんなに大きなお屋敷があるのに、そこには住まないで庭園の中に小さな小屋を建てて住んでいるんですもの」
それを聞いた子供たちが
首を傾げて聞いた。
「じゃあ、お屋敷には誰が住んでるの?」
「誰も住んでいないわ、子供たちが魔法の勉強ができるように、
じじ様が、開放しているのよ」
それを聞いた子供達は顔をみあわせた。
「あそこの中で僕達勉強できるんだって!!」
「すげぇ~!!」
「すごいね♪」
子供たちが、鼻息を荒く興奮している。
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