ダイアドーム 南

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    そんな雑談をしていると  子供達の目の前にじじ様が音もなく現れた。  皆の話し声は静かになった。  「ゴッホン」    じじ様が咳払いをする。  「ほぉー今年は、沢山の子供達が来たものじゃな」  長いアゴヒゲをなでながら  目を細め微笑みながらじじ様は  子供達一人ひとりを見ている。    「12人の魔法使いの卵達、これから君達は魔法について  学んでいく。知っていると思うが、  君達が首から下げている自分時計」  じじ様にそう言われ  自分達の懐中時計のようなものを出し。  まじまじと見る。     自分時計とは、村に生まれてすぐに  一人ひとりに作られる  2.5センチほどの物で  持つものの時を刻む     子供の頃は、魔法が上手く  制御できないため    赤ちゃんが泣いただけで魔法が  暴走してしまうこともある。      そのために自分時計には大きな事故  から自身を守る力がそなわっており。 (だからといって、怪我をしないわけではない)  魔法力の強い子には、力を抑えるさようがある  便利なことに通信手段にもなる。  魔法を覚えるまでの  自身を守る道具となるのだ。
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