ダイアドーム 南

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   男の子の頭の上にだけ雨が降りはじめた。  「これでススも綺麗におちるじゃろ   少し頭を冷やすといい。」   じじ様の最初のお仕置きなのだ。  「この雨いつ止むの!」  男の子がびしょ濡れの服をつかみ  困った顔でじじ様に聞く。  「そうじゃのう~3時間くらいかのぉ」  いたずらっぽく、じじ様が笑う  「え~そんなに濡れたらふやけて   じじ様みたいになっちゃうよ」    ボソボソ呟く男の子であった。  本当は、5分もしないうちに自然と消えるのだが  あえてそこには誰も触れず。     ダネルが呟く  「ヒューお前は、部屋中を走り回って  縄で縛られて、吊るされてたよな。」    笑いながらダネルが言うと  「うるさいな!いいから黙ってろよ」  頬をふくらませる子供のような  ヒューを見て、リルも思わず笑ってしまった。      
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