3人が本棚に入れています
本棚に追加
すると、前のほうでじじ様が
椅子を木に変えていた。
天井を覆うほどの枝が生えている
子供達は口をポカンとあけ
ニョキニョキ生えてきた
大きな木を見上げている。
「ではこれから諸君らに一つ
魔法を教えるとするかの」
じじ様は杖を下ろし子供達の
周りをゆっくりと歩き出す。
「その前に魔法の使い方について
話す。これはとても大切なこと
じゃから、よ~く聞くのじゃよ」
じじ様は一人の
女の子の頭をなでた。
女の子は、コクリとうなずいた。
他の子供達もそれにつられて
うなずいた。
「では1つめじゃが、これはすでに
みなも持っておるものじゃが
魔法使いの血じゃな」
と話しながら
子供達の一番後ろにいたじじ様は
木のある方にゆっくりと
戻っていく。
最初のコメントを投稿しよう!