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「次どこ?」
「カラオケした~い」
そんな声が上がるなか、ふと改めて彼を見た。
明らかに様子がおかしい。
「何?どうしたの?ルイ?」
店を出ようとしていた男子数人が近づく。
「あら~!誰だよ、こいつにこんな飲ませたヤツ!」
「あ、あたし…」
「ルイ、リイ子がかなりお酒強いこと知らなかったみたいね、あはは」
「こいつがこんなんなるまで飲むなんて珍しいな」
「リイ子と会えて嬉しかったんじゃない?(笑)」
「あ~、そっか~」
みんなが言ってる言葉の意味がわからない。
「え?何?」
「ま、とにかくそういう事だから、リイ子が責任取って介抱しな!」
ポンッと肩を叩いて店を出ていく友人たち…。
「お店決まったら電話する~!」
満面の笑顔を残して、トモちゃんは行ってしまった。
「どうすんのよ~」
途方に暮れる間もなく、聞こえる声…
「き…」
「え?何?き?」
「気持ち悪い…」
「え~っ!?」
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