1年7組

3/4
前へ
/7ページ
次へ
「言葉も振り仮名も一緒だろう。少しは空気を読まないと貴様、血を見るぞ。」 「あら、お耳掃除をなさってないのかしら。私は字・読み方を含めた単語と言ったのに…。あなた、漢字が読めないの?さっきも言ったけど、央関高等学校の央関は、中央の央に、関所の関よ。王席ではなく央関。あなた話、いろいろ矛盾し過ぎだわ。」 「クックックッ………貴様…、私を怒らせてしまったようだな…。もう後悔しても遅いぞ!」 そう言って、腰に手をあて、岬原さんに指をさす。 先生はオドオドしている。 なんか楽しそうだな…1年7組! 初日から厨二病の萌え系少女VSがり勉のお嬢様系美女の対決が見れるなんて! 「先程から思っておりましたが、…なんですか?その口調。性格。どうにかなりませんか?血を見るやら後悔しても遅いやら…自意識過剰ですか?それとも厨二病ですか?キャラ作りですか?」 「うっ………」 眼帯ちゃんは痛いところをつかれたようで、机に手をおき、2・3歩後退りをした。 「やめろ!!」 「!」 「!?」 今度は私の隣の席の、ポニーテールのいかにもスポーツやってます感が出てる女の子が立ち上がった。 「おまいら!さっきから大人しく聞いてんと、ぐちぐちうるさいんねん!初日から仲悪くなってどーするん!?しかも周りに迷惑かかってることに気ぃつきい!先生も困ってんやろ!!!いい加減にしときや?!」 一気に教室の雰囲気が一変し、シーンとなった。 「…も、申し訳ありませんでした。」 「フッ、フン。」 二人共小さくカタンと席についた。 ポニテちゃんも眉間にシワをよせながら、着席した。 勇気あるな~!私は絶対ムリだな(笑) 「あっ、ありがとう…!えっと…華玉(はなだま)さん」 へぇ、華玉さんって言うんだ。 「じゃ、じゃあ…!番号順に自己紹介をしてもらいます!」 先生が説明すると、次々自己紹介をしていった。
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加