1年7組

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私は端から2列目の席の、前から2番目。 右隣りの列の子が挨拶をし始めた。 あ、華玉さんの番だ! 「華玉 未甘(みかん)です。大阪から引っ越して来ました。よろしく。」 だから関西弁なんだ…。 未甘って名前可愛い♪ 「先程は皆様に御迷惑をおかけし、申し訳ございません。私、岬原 皇和(こうわ)と申します。以後よしなに。」 お嬢様っぽい名前! 「我が名は、ウェヴァリアンヌ・サーズド・レバルーシ17世だ。」 やっぱ厨二だ… 「あなた向きに言うと、”キャラ作り乙”。」 皇和さんがちびっ子厨二ちゃんを見ながら、嫌みらしく言った。 「なんだ我向きとは貴様!本当に痛いめ見ないと分からないようだなあ…!」 「そこの二人やめろって言うたばっかりやろ!」 未甘ちゃんがまた喝をいれる。 「…三舟 優羅音(みぶね ゆらね)だ。」 ちびっ子厨二ちゃんが呟いた。 優羅音ちゃんかぁ! 可愛い!萌え萌えキュンッ そしてその後ろの人達も自己紹介をする。 わ~!もう私の列じゃん! 「雄我子 銃真(ゆうがね じゅうま)です。よろしく。」 …前の人イケボだなぁ…。 何となく聞き惚れていると、 「次、お前さんの番やで?」 未甘ちゃんに注意されてしまった。 「あああ!ごめんなさい!」 慌てて立ち上がった。 何人の子がクスクス笑う。それが恥ずかしくて少し赤面した。 「……………ッ!///」 前の席のイケボくんも私の方を見て、クスリと笑った。 笑顔ヤバす!!! 「えっと!藤咲…頃奈(ころな)…です。少し遠いところから引っ越して来ました。よろしく…お願いします…!」 名前言うだけなのに無意味に緊張しちゃった…。 前の席のイケボくんは私に、無表情に近い笑顔で「Nice」と言った。
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