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私は端から2列目の席の、前から2番目。
右隣りの列の子が挨拶をし始めた。
あ、華玉さんの番だ!
「華玉 未甘(みかん)です。大阪から引っ越して来ました。よろしく。」
だから関西弁なんだ…。
未甘って名前可愛い♪
「先程は皆様に御迷惑をおかけし、申し訳ございません。私、岬原 皇和(こうわ)と申します。以後よしなに。」
お嬢様っぽい名前!
「我が名は、ウェヴァリアンヌ・サーズド・レバルーシ17世だ。」
やっぱ厨二だ…
「あなた向きに言うと、”キャラ作り乙”。」
皇和さんがちびっ子厨二ちゃんを見ながら、嫌みらしく言った。
「なんだ我向きとは貴様!本当に痛いめ見ないと分からないようだなあ…!」
「そこの二人やめろって言うたばっかりやろ!」
未甘ちゃんがまた喝をいれる。
「…三舟 優羅音(みぶね ゆらね)だ。」
ちびっ子厨二ちゃんが呟いた。
優羅音ちゃんかぁ!
可愛い!萌え萌えキュンッ
そしてその後ろの人達も自己紹介をする。
わ~!もう私の列じゃん!
「雄我子 銃真(ゆうがね じゅうま)です。よろしく。」
…前の人イケボだなぁ…。
何となく聞き惚れていると、
「次、お前さんの番やで?」
未甘ちゃんに注意されてしまった。
「あああ!ごめんなさい!」
慌てて立ち上がった。
何人の子がクスクス笑う。それが恥ずかしくて少し赤面した。
「……………ッ!///」
前の席のイケボくんも私の方を見て、クスリと笑った。
笑顔ヤバす!!!
「えっと!藤咲…頃奈(ころな)…です。少し遠いところから引っ越して来ました。よろしく…お願いします…!」
名前言うだけなのに無意味に緊張しちゃった…。
前の席のイケボくんは私に、無表情に近い笑顔で「Nice」と言った。
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