出会い

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朝のHR(ホームルーム)-- 一限始まる前に担任があるその日の業務連絡等をする時間 ぶっちゃけた話、今日は何分授業だとか(たまに45分授業になったりする)テスト近いから云々とか、あまり普段と変わらない内容だ。 「じゃあ最後に、転入生を紹介します」 担任のその言葉にクラスの連中が騒ぎ出す。 はぁ…めんどくせぇ… 「はじめまして。私はイタリアから来た、アンジェ・ディナ・フィオーネという。地元ではアンフィーと呼ばれていた。よろしく頼む」 イタリア人か…外国人が転入するなんざ珍しいな。 ここは、帰国子女が多かったり、交換留学制度を設けてたり、頭いい金持ちのお嬢さんが通ってそうないわゆる名門私立ってやつじゃない。 フッツーの学力のフッツーの家のフッツーの奴らが通うそれこそフッツーの公立高校だ。 「よろしく頼むぞ」 俺が思案してる所にソイツ--アンジェは隣に座ってきた。 あぁ、隣なのか。 途中から話聞いてなかったからな。 とりあえず、無難に「あ、あぁ」とだけ返す俺。
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