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「早く起きてほしい」ような、「ずっとこうしていたい」ような。
不思議な感覚が思考を鈍らせて。
結局、そわそわしていた俺をよそにロボットのようにパッチリと目を覚ました彼女。
いきなり瞼が開いてバッチリ目があってしまい、動揺を隠せない俺に。
「あ、ごめんねー。」
とだけ言って、照れ臭そうに笑った。
入学式が終わり、教室へ移動すれば、
真ん前の席になった彼女が「また、あったねー!」なんて言ってくれるから。
隠れてガッツポーズ。
彼女の名は前田淳子。
俺が彼女を好きになったのはあっという間だった。
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