家電 『ムーン』

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政司は、恐怖で失禁した。 すると、汚れセンサーが反応した。 臭気センサーも搭載しているのだ。 「エキタイ、オスイ、ヨゴレ、ニンシキ」 掃除機は、さらにソファーを噛み砕いた。 バランスを崩し床に落ちた政司に、まっすぐ向かってくる。 しかし、今度は足を砕くことはなかった。 腰を抜かした政司の股間めがけて近づいてくる。 その意図に気づいた政司が、絶望的な表情になった。 クレセントカッターが覗く吸い込み口は、まるで三日月のような笑顔に似て。 「や、やめろやめろやめろやめろや・・・・・・ヒィギャアァァァ!!」 骨が、液体だけではない、もっと柔らかいものが、喰らわれる。 「オゲェェェ!!ガアァァ・・・ア・・・・・・ア・・・・・・・・・ア・・・・・・・」 部屋中に響いていた絶叫が収まると、あとは硬いものを砕く音と、柔らかいものをズルズルと吸い込む音がそれにとってかわった。 そして。 . .
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